海外オーストラリアで “Miscarriage (稽留流産)” vol.1

海外オーストラリアで “Miscarriage (稽留流産)” vol.1

⚠ 注意 ⚠
今回は流産について書いているので、不快に思われる方や読みたくない方は、ぜひご退出を。

今や流産は妊娠経験がある人の6~7人に1人と言われてる時代だが、私自身、まさか自分が流産するとは思ってなかったので、流産していると言われたときは、呆然として、言葉も出なかった。そして、海外で流産した経験がある人が周りにもいなかったので、どうしたらいいのかもわからず。
ただ、つらい経験をしたにもかかわらず、その経験をブログに綴ってくれていた方々に本当に救われたので、私も誰かの役に立てたらと思い、書くことに。

経過について👇
妊娠4週
GPで尿検査、血液検査を受け、妊娠陽性。
妊娠6週
エコーでピコピコ光る心臓を確認。2、3回茶おりが出ていたが、エコーの先生は、妊婦にはよくあることだから心配ないと言っていた。
妊娠10週
茶おりの中に小さい黒い血の塊を発見。いつもの茶おりとは違う。何かがおかしいと直感。
妊娠11週
GPで血液検査。血液検査の結果は妊娠11週のホルモン数値があるから大丈夫とのこと。ホント一安心。と思っていたら、その後のエコーで、赤ちゃんの成長が7週くらいで止まっていて、心臓が動いてないことを確認。なんで???
その直後から生理3、4日目みたいな症状が1週間くらい続く。2週間後に再びエコーを受けたが、心臓は動いておらず、自然排出されず、まだ体内にいることを確認。

私の場合、エコーで赤ちゃんをの心肺停止を確認するまで、全く腹痛もなく、下腹部の張りもなく、鮮血も出ていなかったため、流産したことすら気づいていなかった。あとでネットで調べてみると “稽留(けいりゅう)流産” とでてきて、はぁーとため息。

日本では、流産がわかると2週間くらいで自然排出されなければ、手術という流れとネットでよく見たが、オーストラリアでは、基本的に自然排出を待つというスタンス。私の場合は4週間たっても自然排出されず、GPの先生に聞くと、出てくるまで待ってもいいし、日本で言う大学病院に紹介状書くから、Emergencyに行ってね。

えっ!?Emergency!? 私、そんなに急病でもないし、出血もしてないけど…
ちなみに、オーストラリアのEmergencyは、日本のEmergencyとはちょっと違う。日本のは、本当に緊急に処置が必要な人や命が危ないかもっていう人たちが運ばれるのだろうけど、ここオーストラリアでは、3~5時間待ちは当たり前。どこがEmergencyなの???
仕事中に自然排出されて、大量出血するのも怖かったので、大学病院で一度見てもらうことに。

大学病院にいくと、看護師さんが今後の選択肢について説明してくれた。選択肢は3つ。

①自然排出されるまで、待つ
メリット 手術や麻酔に伴うリスクを回避できる。体への負担が少ない。
デメリット 排出物がいつ出てくるかわからないから、今後の予定が立てにくい。突然の大量出血や腹痛により、緊急入院や緊急手術もあり得る。

②薬 (misoprostol) を服用して、計画的に自然排出させる。(日本では認められていない)
メリット 計画的に排出できる。手術や麻酔に伴うリスクを回避できる。体への負担が少ない。
デメリット 組織が全て排出されず残ることもあり、その場合は手術が必要。大量出血や腹痛により、緊急入院や緊急手術もあり得る。

③手術する。
メリット 早く確実に、妊娠に伴う組織を子宮から排出させられ、今後の予定を立てやすい。
デメリット 手術や麻酔により合併症を伴うこともある。

私は、今後体に与えるリスクなどを考え、②の薬を服用してを選択した。
が、あとで後悔することに…

ちなみに、日本では認められていない、子宮を収縮させて排出させる薬 “misoprostol” は、現在70以上の国と地域が承認し、医師の処方に基づいて利用されている。ただ、日本では、安易な使用は大量出血のリスクなどがあるとして、妊婦に対して使うことは禁止されているが、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療薬としては使われている。

次回に続く_(._.)_